「ひしおのお雛まつり2023」押し絵・木目込みの雛人形

明治・大正・昭和の古布を使った
押し絵・木目込みの雛人形
押し絵作家 平井絹惠

2023年2月23日(木・祝)〜3月12日(日) │ 水曜休館
10時〜16時30分 │ 入場料:300円  中学生以下無料
勝山文化往来館ひしおホール

オープニングトーク
平井絹惠さんによる作品解説など
日時:2023年2月23日(木・祝) 11:00〜11:45 │ 要入場料

ひしおのお雛まつりは3月3日を中心に5日間開催される「勝山のお雛まつり」に合わせて開催している展覧会です。ひしおが開館した2005年度から毎年実施してきた恒例の行事です。内容はお雛まつりにふさわしいものを選び、初年度は「源氏物語扇形絵展」でした。
今回のひしおのお雛まつりは18回目で、岡山市在住の押し絵作家平井絹惠さんの作品展です。平井さんは若い時から押し絵をされており、結婚を機に母親から本格的に習ったと話されていました。
勝山とのご縁は御主人の職場の同僚が勝山の人だったことから、辻本店の如意山房でのお雛まつりに関わるようになったからです。2005年にはレストラン西蔵で個展をされています。
平井さんの作品は明治・大正・昭和の古布を使って制作されるスタイルで、家に伝わっている着物や帯を使っています。そのため、華やかな中にも落ち着いた雰囲気の素晴らしい作品ばかりです。皆様のお越しをお待ちしています。        館長 切明友子

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平井絹惠
HIRAI KENKEI
岡山市に生まれる。結婚を機に押し絵作家の母、福田絹美について本格的に創作活動に入る。1981年岡山市に教室を持ち、現在に至る。

2005 レストラン西蔵 「平井絹惠 押絵展」
2012 岡山県生涯学習センター 「押絵・木目込 絹 惠一門展」
2015 やかげ郷土美術館 「押絵・木目込 絹 惠一門展」
2017 やかげ郷土美術館 「押絵・木目込 絹 惠一門展」
2019 やかげ郷土美術館 「押絵・木目込 絹 惠一門展」

『押し絵』について
押し絵とは原紙に下書きをし、その絵の部分をパーツごとに分解して切り取り、金襴、錦、綾、紗、縮緬などの布を貼り、絵にする技術で、その始まりは中国から渡来したものともいわれています。
京都の禁中内で、女官たちが徒然の手慰みとしてこれを作り、正徳年間に江戸大奥の女中の間に伝わり、更に高貴の子女を経て、一般庶民の婦女子の手芸となりました。江戸では押し絵事をお細工物とも呼ばれておりました。
江戸中期以降は、浮世絵または歌舞伎役者の舞台姿等が羽子板となり、今日に至っております。
元来、押し絵には平面式と立体式の二方法があり、平面式とはパーツを平面的に寄り合わせて、お互いを重ねることなくして画面を構成する方法。それに対して、立体式は、各部分に綿を入れてふくらみをつけ、その中の一部分を重ね、更に必要な部分はその一部分を空間に浮きあげるなどして画面を構成していくやり方です。
立体式の方が実感を伴うことが大きいので、このやり方が早くから主流になっております。
日本最古の押し絵細工として京都宇治の興聖寺の寺宝に(東福門院作「紀貫之像」)の押し絵が伝わっております。

主催:特定非営利活動法人 勝山・町並み委員会
後援:真庭市/(一社)真庭観光局/勝山観光協会
お問合せ:勝山文化往来館ひしお 岡山県真庭市勝山162-3
TEL&FAX 0867-44-5880