(岡山県美作県民局夢づくり協働事業)
10時〜16時30分 会期中無休
●旧「岡野屋旅館」建物(勝山町並み保存地区) 入場無料
●整備活動
ブログ 岡野屋プロジェクト で随時更新中
『岡野屋旅館』について
『岡野屋旅館』は明治時代の建築。勝山町並み保存地区と旭川川岸に接する美しい景観に建てられています。地元の人々から「岡野屋さん」と親しみを込めて呼ばれ日常の集いの場や遠方からの客人を迎える場、そして、結婚式やお祝い事の行われた思い出の場として、地域と呼吸を合わせて営まれていました。
しかし2003年、多くの記憶が刻み込まれた旅館は閉鎖。「岡野屋旅館」プロジェクトは今年1 月より地域有志の方々と共に「岡野屋旅館」再活用を目指して整備・清掃を続けてきました。
その最初の催しとして展覧会を開催します。出展は美作地域(岡山県北地域)在住の作家を中心に呼びかけました。地域在住の視点で「岡野屋旅館」を体感しここで得た感性から作り上げた世界が展示されます。
◆防鳥網ワークショップ
・企画 太田三郎
・日時 会期中全日 10:00〜16:30
・内容 防鳥網、切手を使用して作り出す作品空間、その一部を是非、皆様の手で制作してください。
・参加費用 無料
◆ウッド・カーヴィング体験工房
・講師 上田徹
・日時 会期中全日 作家在廊中の時間
・内容 主に美作地域の木材を使用し、ウッド・カーヴィングアクセサリー(指輪、ブレスレット等)を作ります。
・参加費用 実費(使用する木材によって異なります。)
太田三郎 第1室 【作品解説】農業用防鳥網と、切手を絡ませながら空間を構成します。鑑賞者も制作に参加し、作品は古い旅館の歴史と絡まりながら広がっていきます。 【作家紹介】植物の種子や戦争を題材にした私製切手など、郵便切手を素材として「時間」と「場所」の関係性やシステムとコミュニケーションをテーマに作品を発表。1994年から津山市在住。以後、美作地域において美術の振興に深く携わっている。 |
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田渕智也 第3 室 【作品解説】旭川の水面がきれいに見える部屋で「沈潜」をテーマに金魚の絵画作品を中心に展示します。 【作家紹介】成安造形大学を卒業後、津山市を拠点に金魚をモチーフにした絵画を中心に制作。また美作地域の美術展企画においても積極的に参加し、活動・表現の幅を広げている。 |
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高本敦基 第4室・通路 【作品解説】石鹸を素材とし、現在の「岡野屋旅館」の状態から着想を得た作品を制作します。 【作家紹介】フランス国立Nancy高等美術大学院修了後、各地で美術をめぐる様々な環境、企画に参画。 身近な素材を使用し、日常生活と美術のあり方をテーマに制作を続けている。 |
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〜あっ晴れ!おかやま国民文化祭提案事業から〜 長谷川勢津子 第5室 【作品解説】手漉き和紙を使った立体作品を展示。『紙』という素材に一貫して向き合い、国内外で発表活動を展開しています。今回、同時開催する勝山文化往来館ひしおでの国文祭提案事業「日韓現代美術『紙』往来展」の作家として特別出品をお願いしました。作家の創り出す『紙』の世界観を、是非、ひしおと岡野屋旅館の2 箇所で味わってください。 |
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上田 徹 第6室 【作品解説】県北・美作地域で、自身も森林業に携わった作家が「岡野屋旅館」に制作環境を作り、地域の木を素材にウッドカーヴィングでアクセサリー作りの実演・体験ワークショップを行います。 【作家紹介】2003年より鏡野町(奥津)で森林業に携わり、多種多様な性質の木材魅力に触れ、木を素材にした制作を始める。2004年より真庭市(勝山)に移住し、本格的にウッド・カーヴィングをはじめる。 |
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加納容子 正面扉前 【作品解説】正面扉前の「のれん」を制作。作家が手がけた「のれん」の揺れる勝山町並み保存地区と「岡野屋旅館」を、現代の勝山に息づく風景でつなげます。 【作家紹介】女子美術大学で染織技術やデザインを学び、東京で機織り教室の講師等を経て勝山にU ターン。以後、勝山を拠点として染織の制作・研究を行うと同時に、勝山町並み保存地区の「のれん」を手がけ、染織の持つ美しさを地域の人々と共に追求している。 |
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福井 泉 旧玄関 【作品解説】旭川、そして秋の季節をテーマに映像作品を展示。映像は「岡野屋旅館」で使用されていた障子に投影されます。 【作家紹介】作家をとりまく環境や地域への幸福感を持ったまなざしから、独自の空想世界を映像化している。コマ撮りや、実写とグラフィックを交差した映像等、自由な技法で制作し、近年では投影素材に日常の様々な素材を組み合わせた作品も発表している。 |
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第6 回おかやま県民文化祭(2008)から〜 久山淑夫 岡野屋旅館内各所 【作品解説】岡野屋旅館内のどこかに木彫の生き物たちが潜んでいます。ひょっこり顔を出す彼らに、会場を巡りながら出会ってください。 【作家紹介】2008年、勝山での県民文化祭企画として勝山の町並みに大きな「カバ」や愛らしい「猫」等動物の彫刻を設置した展覧会を開催。その展示方法と作品は好評を得、地域の人々にとって記憶に残るものだった。 |
勝山
真庭市勝山113
【作品解説】旧「岡野屋旅館」は、高瀬舟往来の時代から人々が集まり、文化が往来する場所でした。この建物が地域によって成り立ち、伝えられ、現代に残ったという視点から、本展覧会では「岡野屋旅館」を勝山地域の作品としての鑑賞を提案します。是非、勝山町並み保存地区と合わせて、「岡野屋旅館」を鑑賞してください。(主催者、有志一同)
主催:特定非営利活動法人 勝山・ 町並み委員会 共催:岡山県美作県民局(夢づくり協同事業)
後援:真庭市/山陽新聞社/読売新聞大阪本社/NHK岡山放送局/(財)久世エスパス振興財団/真庭いきいきテレビ/ 3331 Arts Chiyoda /東京文化発信プロジェクト室/御前酒蔵元 辻本店