2023年8月6日(日)〜8月27日(日)水曜休館
勝山文化往来館ひしおホール 10:00~16:30
入場料:300円(中学生以下無料)
★オープニングイベント
8/6(SUN) 14:00〜
作家による作品解説他
[要入場料]
岡山県北の街、勝山ではこれまで様々な形態の映像展示への挑戦がなされてきました。私は人物主題の絵画を軸に制作活動をしていますが、今回はそんな勝山への敬意も込めて、ビデオインスタレーションを中心とした展示をさせていただくことにしました。
ほの暗くて落ち着くひしおの空間は、かつては醤油の蔵でした。その空間に、眠りにまつわることに関心を持って制作していた2008〜2009年頃のものに新作も織り交ぜて、様々な媒体の作品を並べます。当時、眠くて眠くて仕方ない過眠の状態から回復していった時期の私の作品群を、コロナ禍の停滞から回復しつつある現在の世界の状況に重ね、空間を構成していきます。
人にとって好ましく有用な微生物作用を「発酵」、不快で有害となるものは「腐敗」と呼ばれますが、その境界は科学的に定義できるものではなく、あくまで人間の主観、文化や価値観次第なのだそうです。
私自身も昨年COVID-19に感染し、数ヶ月間後遺症で大幅に活動量が落ち苦しみました。思うように活動できないもどかしさの中にいた時間も、振り返れば意義のある体験であり、感覚の幅が広がっていく“発酵”の時間だったのかもしれない、とも思います。
その昔、お醤油がじっくりと発酵熟成していたひしおの空間の中で、皆さまにもじっくりのんびりと作品たちを味わっていただけると、幸いです。
大 島 愛
作家プロフィール
1986年生まれ 岡山県倉敷市出身・在住
2008年 尾道市立大学 芸術文化学部 美術学科 油画コース 卒業
2010年 尾道市立大学大学院 美術研究科 美術専攻 絵画研究分野 修了
2010年 ~2015年 県立高校非常勤講師(美術)
2015年 広島市立大学 芸術学部美術学科 彫刻専攻 研究生
2018年 広島市立大学大学院 芸術学研究科博士前期課程 映像メディア研究室 修了
2018年 広島市立大学大学院 芸術学研究科博士後期課程
映像メディア研究分野 入学
2019年 アラヌス芸術社会大学(ドイツ) 交換留学
2020年 広島市立大学大学院 油絵専攻 博士後期課程 単位取得退学
● 個展
2012年 「感情の交換」 Gallery K 東京 京橋
2019年 「第7回『ドローイングとは何か』展大賞受賞記念 大島愛展」
ギャルリー志門 東京 銀座
2021年 「P a u s e」 L Gallery 広島 広島市
2022年 「見えざる手」 岡アートギャラリー 岡山 岡山市
●主なグループ展
2012年 「Expression‒おももち‒」光明寺會館 広島 尾道
2012年 「東広島市現代美術プログラム2012宇山DNA」
宇山コミュニティセンター 広島 東広島
2014年 「日本コラージュ 2014」 Gallery K 東京 京橋
2014年 「u n i -尾道市立大学油画卒業生による作品展-」
尾道市立大学美術館 広島 尾道
2016年 「ゲンビどこでも企画公募 2016展」広島市現代美術館 広島 広島市
2017年 「なぞる/ なでる」GALLERY 交差 611 広島 広島市
2018年 「第1回 書画公募展」広島県立美術館 県民ギャラリー 広島 広島市
2018年 「岡山県アーティスト交流・滞在事業
『海と大地のレジデンス』beyond2020プログラム」
松島分校美術館/児島市民交流センター 岡山 倉敷
2019年 「広島芸術学会芸術展示第11回展『再考!人間と自然』」
広島県立美術館県民ギャラリー 広島 広島市
2019年 「Formen von Salz -しおのかたち-」 Wohnzimmer Alfter ドイツ アルフター
2022年 「『OUR GROUND はためく座標』第十二回 I 氏賞受賞作家展」
岡山県立美術館 岡山 岡山市
● 受賞
2016年 ゲンビどこでも企画公募 2016 入選
2017年 第4回 宮本三郎記念デッサン大賞展 優秀賞
2018年 FACE 2018 損保ジャパン日本興亜美術賞 入選
2018年 第7回 全国公募「ドローイングとは何か」 大賞
2018年 第29回 美浜美術展 入選
2019年 第12回 岡山県新進美術家育成「I氏賞」奨励賞
● 所蔵
小松市立宮本三郎美術館 石川 小松
主催:特定非営利活動法人 勝山・町並み委員会
問い合わせ先:勝山文化往来館ひしお
岡山県真庭市勝山162-3 TEL&FAX 0867-44-5880