●2015年2月8日(日)
勝山文化往来館ひしおでは、日本古来の芸能を岡山県北地域に広める目的で「狂言」企画をおこないます。伝統文化にふれ、知っていただくため、ワークショップと鑑賞会をおこないます。ワークショップは、狂言の発声、狂言の姿勢(運歩)、特徴的な芸の一端を狂言師の指導により体験していただきます。
鑑賞会の演目は、清水(しみず)と濯ぎ川(すすぎがわ)です。
清水は、明日の茶の湯を控え、清水に水を汲みに行かなければならなくなった太郎冠者が繰り広げるほのぼのと愉快なお話です。濯ぎ川は、フランス中世の笑い小話を劇作家の飯沢匡(いいざわ ただす)が翻案した新作狂言。お腹の底から笑ってお楽しみいただける作品です。
ワークショップ参加費は、500円。定員20名です。狂言観賞券は大人1,500円、中高生500円、小学生以下無料となっています。定員がございますので、お早めに電話予約をしてください。お問い合わせは、勝山文化往来館ひしお 電話:0867-44-5880です。
◎出演
網谷正美
昭和二十二年 滋賀県生まれ 重要無形文化財総合指定保持者
木村正雄、四世茂山千作(人間国宝)に師事
昭和四十年「しびり」のアドで初舞台
「三番三(さんばそう)」「釣狐(つりぎつね)」「花子(はなご)」を披(ひら)く
昭和五十九年 三笑会を結成、京都府立会館において百三十回を超える公演実績を誇る新作狂言の創作公演も数多い
平成十七年 京都府文化奨励賞受賞
田賀屋夙生
昭和二十一年 笠岡市生まれ 本名、島田 夙生
四世茂山千作(人間国宝)、十三世茂山千五郎に師事
昭和五十六年 能「田村」で初舞台、平成元年 社団法人 能楽協会会員
平成二年「三番三」、以後「釣狐」「花子」を披く
不洗観音寺薪能、はやしまお座敷狂言、岡山城たきぎ能など企画公演多数
スペイン、アイルランドなどの海外公演、テレビ、ラジオ出演も積極的にこなす
平成十四年 福武文化奨励賞受賞 平成十八年 岡山県芸術文化賞受賞
島田洋海
昭和五十一年 笠岡市生まれ 田賀屋の次男
十三世茂山千五郎に師事、平成二十一年 京都能楽養成会を卒業
小学生の頃から、田賀屋とともに狂言の舞台に出演
平成二十一年、茂山千五郎家の内弟子を卒業
現在、フランス、イタリアなど海外公演や日本全国にわたって狂言公演に活躍している
山下守之
昭和五十一年 鹿児島県生まれ 大蔵流・十三世茂山千五郎師に師事
平成十三年「蝸牛」のアドで初舞台。以後、国内での狂言公演、スペイン、ブラジ
ル公演などを経験
現在、茂山千五郎家の内弟子として、狂言の修行を続けるとともに全国の狂言会で活躍
している