まにわ漆展

●2011年11月12日(土)〜11月23日(祝・水)
期間中無休

蒜山の「郷原漆器」をメインにした漆の展覧会。漆製品の展示から新しい漆器の提案、テーブルコーディネイト、花と漆のインスタレーション、ワークショップ、スタンプラリー、朗読会、講演会などを企画し、「旧遷喬尋常小学校」「十字屋迎賓館」「勝山文化往来館ひしお」の3会場から、伝統と新しい漆の文化を発信します。

◆展覧会場所
・勝山会場…
『技と匠・郷原漆器/作品展示:山口松太・塩津容子・高月国光』ひしおホール
『まにわに伝わる漆器の展示』勝山町並み保存地区
・久世会場…『漆/花/漆』旧遷喬尋常小学校
・落合会場…『漆アクセサリー』十字屋迎賓館
・各会場入場無料

◆オープニングセレモニー:
11月12日(土)13:00〜
勝山文化往来館ひしお(ギャラリートーク/オープニングパーティ)

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◆講演会:11月13日(日)13:30〜 講師:山口松太/北川美穂

会場:久世エスパスホール
719-3214 岡山県真庭市鍋屋17-1 tel:0867-42-7000

漆芸家の山口松太先生と、漆の研究をされている北川美穂先生。それぞれの視点から、漆についてお話いただきます。

●13:30〜
「備中漆」と「油枩堆錦」
講師:山口松太先生
琉球漆器に伝わる堆錦の手法をもとに生まれた油枩堆錦。上質である半面、扱いの難しい備中漆を使った油枩堆錦の誕生秘話と、技法・工程をもとにその魅力を語る。

●14:40〜
「ブータンの漆文化:東の目でみた西の漆」
講師:北川美穂先生
アジアの漆産地で最も西に位置しているブータン王国の漆文化はこれまでほとんど紹介されたことがありません。まるで漆工の原点を見るようなブータン漆文化から、東の果ての日本の漆文化を再確認します。

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◆朗読会:11月19日(土)14:00〜 語り:中山美保他

会場:十字屋迎賓館
719-3152 岡山県真庭市鹿田321 tel:0867-52-0308

真庭市勝山にゆかりの深い谷崎潤一郎の、漆にまつわる随筆を中山美保さんの朗読でお届けいたします。

●谷崎潤一郎『陰翳礼賛』
まだ電灯がなかった時代の美の感覚を論じたもの。当時西洋では可能な限り部屋を明るくし、陰翳を消す事に執着したが、日本ではむしろそれを認め、利用する事で陰翳の中でこそ生える芸術を作り上げた。それこそが日本古来の芸術の特徴だと主張する。こうした主張のもと、建築、照明、紙、食器、食べ物、化粧、能や歌舞伎の衣装など、多岐にわたって陰翳の考察がなされている。その中の漆の章を取り上げる。

●芥川龍之介『蜘蛛の糸』
1918年(大正7年)に鈴木三重吉により創刊された児童向文芸誌「赤い鳥」創刊号に発表された短編小説。芥川龍之介が手がけたはじめての児童文学作品で、肉筆原稿には鈴木三重吉による朱筆がある。

●藤沢周平『明烏』
時代小説作家として最も人気の高い藤沢周平最晩年の珠玉の作品である。映画・テレビで数多く映像化されているが、漆を用いた和楽器三絃の音色にのせてつむぎ出される男と女の人生模様を語りでお楽しみいただきたい。

◆会食会『漆器で食するイタリアン』
11月19日(土)17:00〜  11月20日(日)13:00〜
(各20名様限定)要予約:tel. 0867-52-0308