MOLA作品展 こころ動かされた光景
黒田善子の世界
MOLAとは、パナマ、サンプラス諸島に住むクナイインディオの女性が、自分達が着るためだけにつくっているブラウスの胸当て、背当ての飾り布のことで、その手法をMOLAといいます。何枚もの原色の布を重ね、上から切って図柄をつくっていく本当に根気のいるものだそうです。
文字を持たない種族だからか、島中の女性は皆優れた芸術家のようで、日常の出来事、神への祈り、ジャングルの中、花や木の実、動物をモチーフにし、一つの物語をつくっているように思われます。
そのMOLAの魅力にはまった黒田さんの作品は、自らデザインしたモチーフをMOLA手法で表現。鮮やかな色彩のものから和風な配色の作品もあります。